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横浜市で不動産の相続後に売却する流れは?準備から進め方までわかりやすく解説

不動産コラム

柴田 芙有美

筆者 柴田 芙有美

不動産キャリア4年

お家の事、ご家族のこと、一緒に考えます。不動産のご売却ではそれぞれのお客様に寄り添ったプランのご提案を致します。購入のご相談もお任せ下さい。2児の母でもありますので、ママ目線でのご案内もさせていただきます!お客様のライフスタイルに合うお家探しを全力でサポート致します。

相続によって思いがけず不動産を取得したものの、「何から手を付ければ良いのか分からない」「安心して売却できるのか不安」と感じていませんか。特に横浜市内で相続した不動産の売却には、独自の流れや押さえておくべき注意点が存在します。本記事では、基本ステップから実際の売却手続き、節税対策や必要書類の準備まで、分かりやすく解説します。手順を知り、安心して一歩を踏み出しましょう。

相続した不動産を売却する前に確認すべき基本的なステップ

相続した不動産を売却する前に、まず確認すべき基本的なステップを整理いたします。

まず、相続が開始した時点で、遺言の有無や遺産分割協議の状況を確認しましょう。遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」などがあります。遺言があれば、その内容に従い、遺産分割協議が必要な場合は相続人全員で話し合いを行うことが大切です。

次に、「相続登記」(名義変更)の義務化について確認します。令和6年(2024年)4月1日より、相続により取得した不動産の所有を知った日または遺産分割が確定した日から3年以内に、登記を行わなければなりません。これを怠ると、正当な理由がない場合には10万円以下の過料の対象となります。この制度は横浜市内の不動産にも適用されます。法改正以前に相続が発生した場合でも、2027年3月31日までに登記を終える必要があります。さらに、相続人同士の合意が得られない場合には、「相続人申告登記」という制度を利用し、簡易に義務を履行することも可能です。

そのうえで、登記簿や権利関係も確認しましょう。具体的には、登記簿に記載された所有者や共有関係、抵当権・地上権などの権利が設定されていないかを確認することが重要です。これは将来的な売却トラブルを未然に防ぐための大切なステップです。

以下に、確認すべき項目を整理した表をご用意しました。

確認項目内容目的
遺言書・遺産分割協議遺言の有無、協議内容相続人間の権利関係の整理
相続登記(名義変更)取得を知った日または協議成立から3年以内に登記法令遵守、罰則回避
権利関係の確認登記簿、抵当権などの権利調査トラブル防止、安全な売却準備

以上が、相続した不動産を売却する前に確認すべき基本ステップです。

横浜市における売却に向けた実務的な準備と流れ

相続登記が完了した後は、売却の具体的な準備へと進みます。まず、ご自分で不動産ポータルサイト(スーモ、アットホーム、HOME’Sなど)を活用し、類似条件の売り出し価格を確認しましょう。ただし、掲載されている金額は希望価格であり、実際の成約価格より5~10%高めに設定されていることが多い点にご注意ください。その後、成約価格を把握するためには、不動産業者向けの「レインズ」データが有効です。これは、実際に契約された価格を知るために重要な情報源となります。

売却のタイミングについては、横浜市内の市場動向を踏まえることが重要です。2025年4月現在、中古マンションの平均価格は約2,980万円で、2024年から横ばい傾向にありますが、取引件数は前年同月比で33%増と活況を呈しています。駅近や管理の行き届いた物件は、売り出しから1か月以内に成約するケースも多いため、なるべく早い売却検討が望ましい状況です。また、他の資料では、住宅地や商業地ともに過去5~10年で継続的な価格上昇が見られた一方、郊外や人口減少エリアでは価格の二極化が進行中であり、金利上昇の影響から売り時を逃さない判断も求められます。

次に、売却に伴い発生する主な諸費用について理解し、資金計画を立てておきましょう。具体的には以下の通りです:

費用項目 内容
登録免許税 相続登記に関する登録免許税は、不動産評価額の0.4%程度です。
印紙税 売買契約書に貼付する印紙税が必要となります。
仲介手数料 媒介契約後の売却活動で、売却価格の一定割合が目安です。

なお、売却活動に入る前に「いつ売り出すか」というスケジュール設計も重要です。一般的に、年度末の3月や秋の9月は住み替えや転勤が多いため、買いたい人が増える傾向にあります。これらの時期に合わせ、1~2か月前から準備を進めると効果的です。

以上の流れを踏まえ、相続登記完了後はポータルサイトとレインズで相場を把握し、売却タイミングを見極めたうえで、必要諸費用を見積もり、季節や市場動向に合わせた計画的な売却活動を進めましょう。

節税につながる特例とタイミングに関する流れ

横浜市内で相続した不動産を売却する際、節税につながる主な特例には「取得費加算の特例」と「空き家に関する特例(3,000万円控除)」があります。それぞれ適用要件や期限が異なりますので、適切な選択肢を把握して売却の流れを進めましょう。

特例名 概要 適用期限
取得費加算の特例 相続税の一部を取得費に加算し譲渡所得税を軽減 相続開始日の翌日から、相続税申告期限の翌日以降3年以内(約3年10か月以内)に売却
空き家特例(3,000万円控除) 被相続人が住んでいた住宅・敷地の売却で譲渡所得から最大3,000万円控除 相続後、翌年12月31日までに売却(横浜市では2027年12月31日まで延長)

まず、「取得費加算の特例」は、相続税を支払った方が対象で、相続税申告の翌日から数えて3年以内(厳密には約3年10か月以内)に売却する必要があります。取得費に相続税の一部を加えることで譲渡所得が減り、所得税や住民税の負担が軽減できます。

次に、「空き家特例」は、被相続人が居住していた住宅やその敷地に限定されますが、譲渡所得から最大3,000万円まで控除可能です。横浜市では、本特例が2027年12月31日まで適用可能となっており、対象となる場合は大きな節税効果があります。

両方の特例は併用できませんので、控除額がより大きいほうを選択するのが一般的です。標準的には、空き家特例のほうが控除額が大きくなる傾向がありますので、対象となる場合はそちらを優先的に検討しましょう。

最後に、これら特例を適用するには、売却後に確定申告が必要です。譲渡所得税の確定申告は、売却した翌年の2月16日から3月15日までに税務署へ提出します。必要書類として、「譲渡所得の内訳書」や「相続税に関する計算明細書」を用意しておきましょう。

横浜市内で相続した不動産を売却する際のスムーズな進め方の流れ

横浜市内で相続した不動産を売却する際、書類の準備や権利関係の整理を漏れなく進めることが重要です。以下に、手続きの流れをわかりやすくご紹介します。

流れ内容ポイント
必要書類の準備 戸籍(出生から死亡まで)、住民票の除票、遺産分割協議書または遺言書、固定資産評価証明書など 相続登記のために確実に揃えておきましょう
登記・権利関係の整理 登記事項証明書の取得、境界確定や固定資産の評価確認 売却時のトラブルを防ぐため専門家に相談も検討
売却完了後の手続き 残金決済、引き渡し、確定申告(譲渡所得税の申告) スムーズな引き渡しと税金対応が重要です

まず、相続登記や売却の開始にあたっては、戸籍謄本(出生から死亡まで)や住民票の除票、遺言書や遺産分割協議書、固定資産評価証明書などを確実にそろえる必要があります。これらの書類は、法務局での手続きに不可欠です。特に、住民票はマイナンバーが記載されていないものを用意するよう注意しましょう 。

次に、所有権の登記内容を確認するために登記事項証明書を取得し、必要ならば境界確定を行います。相続不動産は境界に関するトラブルが起きやすいため、土地家屋調査士など専門家への依頼も検討したほうが安心です 。

売却が完了したあとは、残金の決済と引き渡しを行い、譲渡所得税の申告を忘れずに行う必要があります。所得の計算には取得費なども関係しますので、正確な申告のために準備を進めましょう。

まとめ

横浜市内で相続した不動産の売却には、遺言書や遺産分割協議の確認から相続登記、権利関係の整理、そして売却活動や税務手続きまで、いくつかの重要な流れがあります。準備を的確に進めることで、手間やトラブルを防ぎ、ご自身にとって最適な売却につなげることができます。また、特例制度を上手に活用すれば節税にも効果的です。必要書類や費用、税務申告も早めに把握し、安心して不動産売却を進めていきましょう。

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