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横浜市で収益物件を売却すると税金はどうなる?節税の考え方や費用も詳しく解説

不動産コラム

柴田 芙有美

筆者 柴田 芙有美

不動産キャリア4年

お家の事、ご家族のこと、一緒に考えます。不動産のご売却ではそれぞれのお客様に寄り添ったプランのご提案を致します。購入のご相談もお任せ下さい。2児の母でもありますので、ママ目線でのご案内もさせていただきます!お客様のライフスタイルに合うお家探しを全力でサポート致します。

収益物件を売却する際、「税金がどれくらい発生するのか」「どんな費用がかかるのか」といった疑問や不安を感じる方は多いのではないでしょうか。特に横浜市で不動産投資に取り組む方にとって、税負担を正しく把握することは、手取り額を最大化する上で非常に重要です。本記事では、収益物件売却時の主な税金の仕組みや所有期間による税率の違い、さらに固定資産税の精算方法などを、専門的な視点で分かりやすく解説します。税金で損をしないためのポイントを知り、安心して売却を進めましょう。

譲渡所得税など譲渡時にかかる税金の仕組み

収益物件を売却した際に課される主な税金は、譲渡所得税(所得税・復興特別所得税および住民税)です。まず、売却価格から「取得費」と「譲渡費用」を差し引いた額が課税対象の譲渡所得となり、その額に税率をかけて税金額を算出します。具体的には、次のような構成です:

税金の種類税率の内訳
所得税短期譲渡:30%、長期譲渡:15%
復興特別所得税短期譲渡:0.63%、長期譲渡:0.315%
住民税短期譲渡:9%、長期譲渡:5%

つまり、所有期間が5年以下の「短期譲渡」では合計で約39.63%、5年を超える「長期譲渡」では約20.315%の税率が適用されます。所有期間の判断は、売却した「年」の1月1日時点で判定されますのでご注意ください。例えば、5年以上所有していても年内に売却すると短期譲渡になる場合があります。

譲渡所得の計算式は、

譲渡所得=譲渡価格−(取得費+譲渡費用)

です。取得費とは購入代金や取得に伴う費用、譲渡費用とは仲介手数料や印紙税、測量費など売却にかかった費用を指します。

所有期間による税負担の差とタイミング戦略

不動産の売却において、所有期間の長さによって税負担が大きく異なる点は非常に重要なポイントです。

まず、譲渡した年の1月1日時点で不動産の所有期間が5年以下の場合は「短期譲渡所得」として扱われ、税率は所得税が約30.63%、住民税が9%、合計で約39.63%となります。復興特別所得税も加わるため、実際の税負担はさらに上乗せされます。これは所有期間が短いほど税負担が重くなる仕組みです。

一方、譲渡した年の1月1日時点で所有期間が5年を超えている場合は「長期譲渡所得」として扱われ、所得税は約15.315%、住民税は5%、合計で約20.315%となります。こちらも復興特別所得税が加算されるため、総負担は変動しますが、それでも短期譲渡と比べると大きく軽減されます。

税率の差を一覧にまとめると以下の通りです。

所有期間(譲渡年の1月1日時点)所得税率住民税率合計税率
5年以下(短期譲渡所得)約30.63%9%約39.63%
5年を超える(長期譲渡所得)約15.315%5%約20.315%

さらに、実際の所有期間と税務上の所有期間が異なるケースにも注意が必要です。例えば、令和8年(2026年)1月1日時点で所有期間が5年に満たない場合、たとえ売却日が所有から5年を超えた時期であっても「短期譲渡所得」として扱われ、税率は高くなります。逆に、令和7年末までに取得していれば、令和8年1月以降の売却で「長期譲渡所得」として軽減税率が適用されます。したがって、所有期間ぎりぎりの物件を扱う際には、売却のタイミングを年明け以降に調整する戦略が非常に有効です。

売却に伴うその他の費用と調整ポイント

収益物件を横浜市で売却する際には、税金以外にもさまざまな費用が生じます。ここでは主な費用の概要と、節税につながる費用整理のポイント、消費税の取り扱いについてわかりやすく解説いたします。

まず、売却時に発生する主な費用について、仲介手数料、印紙税、登記関連費用などがあります。以下の表に概略を示します。

項目内容目安
仲介手数料売却価格の3%+6万円に消費税例:5,000万円売却 → 約171万6千円(税込)
印紙税売買契約書に貼る収入印紙代例:5,000万円 → 3万円
登記費用等抵当権抹消登記など司法書士への依頼費用約1万~2万円

仲介手数料は法律で上限が定められており、「売却価格×3%+6万円」に消費税を加えた金額が上限です。例えば5,000万円の収益物件を売却する場合、仲介手数料は約171万6千円(税込)となります。また印紙税は契約額に応じて決まり、同じケースでは3万円程度です。登記費用については、抵当権抹消登記など司法書士への手数料として1万~2万円が一般的です。これらの費用を合計すると、179万~180万円ほどになるケースもあります。

次に、取得費および譲渡費用として計上可能な項目についてです。取得費には元の購入価格のほか、購入時の諸費用(仲介費・印紙代・登記費用など)、譲渡費用には売却時の上記費用に加えて測量費や既存建物解体費用などが含まれます。これらを整理し、正確に計上することで、譲渡所得から差し引かれ、結果として税負担を軽減することにつながります。

最後に、消費税の扱いについてご説明いたします。土地の売却は非課税ですが、事業用建物の譲渡については課税対象となります。法人や個人事業主で課税事業者の場合には申告・納付が必要ですが、免税事業者であれば不要です。さらに「簡易課税制度」を使えば、実際の仕入額を計算せずに業種ごとのみなし仕入率(不動産業では50%)を使って消費税額を計算でき、手間が省けるうえに有利になる場合があります。

横浜市特有の固定資産税と年途中売却時の対応

不動産を売却する際に気になるのが固定資産税の負担ですが、横浜市では以下のような仕組みとなっております。

項目 内容 注意点
課税の対象者 毎年1月1日時点の所有者がその年の固定資産税を納付する義務を負います 年の途中で売却しても、法律上は売主が全額負担となります
精算の実務 実務上は「売主・買主間で年途中の日割り精算」が一般的です 契約時に起算日(通常関東では1月1日)や精算方法を明記する必要があります
地価評価の傾向 横浜市における地価は近年上昇傾向、特に中心部や副都心で顕著です 地価水準の高さは譲渡価格や税負担にも影響します

まず、固定資産税に関する基本的な仕組みとして、毎年1月1日時点で所有権を持つ者がその年度の税金を負担することになっています。そのため、たとえ売却が年の途中であっても売主が全額を納税する義務があります(例:2月に売却しても、その年の固定資産税は売主が負担)とされています。

横浜市においてもこのルールが適用されており、年の途中で売却した場合でもその年の税金は全額賦課されることになります。実務ではこの税負担を売主と買主で日割り計算によって按分し、売買代金とは別に精算金のやりとりをするのが一般的です。とくに関東では1月1日を起算日とするケースが多く、契約書に明確な記載を残すことが重要です。 

このように契約書で「起算日」「日割りか月割りか」「精算金の支払条件」などを取り決めておくことで、後のトラブルを防ぎ、税負担を適正に分担できます。

さらに、横浜市の土地価格についてですが、近年は市全体で地価上昇が続いており、特に西区や中区、神奈川区、港北区といった中心部や副都心では顕著です(例:西区の商業地では㎡あたり2,453,900円、上昇率10.1%)[表の引用不可ですが内容を反映]。そのため、地価評価が高いエリアでは譲渡価格も高くなり、それに伴い譲渡所得税などの税負担が大きくなる可能性があります。

まとめますと、横浜市の収益物件を年途中で売却する場合、固定資産税は売主が法律上の納税義務者であるものの、実務としては売主・買主間で日割り精算を行い、契約書に明記してリスクを回避するとともに、公的評価額が高いエリアでは売却価格や税負担への影響にも注意が必要です。

まとめ

横浜市で収益物件を売却する際には、譲渡所得税などの税金が大きなポイントとなります。所有期間が5年以下か5年を超えるかで税率が大きく異なり、売却する時期によって税負担を軽減できる可能性があります。さらに、売却時には仲介手数料や印紙税、登記費用など、さまざまな費用も発生します。これらは取得費や譲渡費用として計上できる場合があり、整理が重要となります。また、固定資産税の精算や土地評価額の傾向も把握することで、売却の際の資金計画や税負担の目安を立てやすくなります。上記の知識を活かし、より有利に不動産の売却を進めていきましょう。

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